「工芸は “完成品” だけでは語れない…」
工芸は完成品だけを見ていても、その良さのすべてが伝わるものではありません。
棚に並ぶ器や展示された作品は美しいけれど、それがどんな場所で、どんな人の手を経て、どんな日々の中でつくられてきたのかまでは、なかなか想像しづらいものです。
しかし、そこが見えてくると選ぶ基準も少し変わります。「流行だから」ではなく、また「値段」だけでもなく、自分の暮らしに迎える “意味” で選べるようになる。
「工芸巡礼」で記録したいのは、まさにその “意味の入口” です。背景を知ったあとに出会う一品は、旅の記憶や土地の気配ごと手元に残って、長く使うほどに愛着が深まっていく。
だからこそ、ここで出会ったものを、いつかあなたの暮らしの中へ —— そんなふうに、自然に手渡せる場所にしていきたいと思っています。
